シリーズ絵本はバラエティに富んだ１冊１テーマのストーリー

シリーズになっている絵本というのは、
登場人物がいつも大体同じです。

そして、同じ登場人物が、
その本のテーマのお話ごとに様々な体験をするというのが、
シリーズ本の醍醐味です。

ですから、シリーズ本には、
１冊ごとに、必ず具体的なテーマがあるのが特徴です。


たとえば、先にご紹介したペネロペシリーズでは、
日常生活での、ごく身近な出来事のひとつひとつを、
１冊ごとの絵本のテーマとして取り上げています。


以下の表をご覧ください。

例：ペネロペおはなしえほん

ペネロペあいさつできるかな	テーマ：挨拶
ペネロペひとりでふくをきる	テーマ：服を着る、身支度
のこさずたべてね、ペネロペ	テーマ：食事、好き嫌い
はやくねようね、ペネロペ	テーマ：早く寝る、就寝
ペネロペのおかいもの	テーマ：買い物、お店と商品
おかたづけしてね、ペネロペ	テーマ：片付け
おふろにはいろうね、ペネロペ	テーマ：お風呂、清潔
ペネロペうみへいく	テーマ：海、海水浴
ペネロペ山へ行く	テーマ：雪あそび、雪だるま、雪合戦、ソリ
おかしはあとでね、ペネロペ	テーマ：おやつ、食事、しつけ
きょうはなにするの、ペネロペ	テーマ：曜日
うたってペネロペ	テーマ：歌う、歌
ペネロペようちえんへいく	テーマ：幼稚園、園生活
ペネロペいろであそぶ	テーマ：色の名前
ペネロペかたちをおぼえる	テーマ：形
ペネロペかずをかぞえる	テーマ：数

上の表は、ペネロペおはなしえほんシリーズの一部ですが、
ご覧になれば分かるように、このシリーズでは、
毎日の生活で身近な出来事を、１冊１テーマで取り上げています。

このように、シリーズものの絵本というのは、
多様なテーマを系統立てて、１冊ずつ取り上げている場合が多いのです。


ですから、シリーズ本を上手に利用して、読み聞かせをすすめていくと、
子供も親も、楽しみながら、
それぞれのテーマにそった言葉や概念を、
自然に理解し、覚えていくことができます。

私にとって　これは、シリーズ本の大きな魅力です。

（次ページ）→　子供の好きな絵本シリーズを見つけよう　　＞＞