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教育情報<6月> 将来のことを一緒に考えてみよう(対象:小学6年生)

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教育情報 将来のことを一緒に考えてみよう(対象:小学6年生)

小学6年生ともなると、そろそろ将来のことが気になり始めます。

「うちの子は何も考えていないみたいで。口にするのは夢みたいなことばかり」......そのような話もよくうかがいます。

将来を考えることは、学習や生活のモチベーションにも直結します。お子さまの将来について、どのように考えればいいのでしょうか。





お子さまがイメージしやすい職業とは?

小学6年生は、間近に迫った中学進学を控え、「進路」を具体的に考え始める時期です。

中学、高校、そして大学と、どのような方向に進むのか、さらにその先、どのような将来をめざすのかを考えながら少しずつ準備を始めることになります。

もちろん、「進路の決断」は先のことですが、将来の自分を考え、それをめざすことで日々の学習に目標ができ、モチベーションのアップにもつながります。

とはいえ、将来どんな職業につきたいのか、現実的なイメージをもっている小学6年生は、それほど多くないと思われます。

ある保険会社が、幼稚園・保育園児から小学6年生までを対象に、「大人になったらなりたいもの」をたずねた調査結果があります。男の子のトップ3はサッカー選手、野球選手、警察 官・刑事。女の子のトップ3は食べ物屋さん、保育園・幼稚園の先生、看護師です。

さて、このランキングを見て気がつくのは、いわゆる専門職に分類されるような職業が、ずらりと並んでいるということです。調査対象が幅広く、幼児や低学年のお子さまにもたずねて いることの影響もあると思われますが、「お子さまがイメージしやすい職業」とはこのような職業だということがわかります。





「大人になったらなりたいもの」

「大人になったらなりたいもの」|「第27回『大人になったらなりたいもの』アンケート調査」2015年(第一生命保険)



「大人になったらなりたいもの」1位~10位

男の子

1位
サッカー選手
2位
野球選手
3位
警察官・刑事
4位
電車・バス・車の運転士
5位
大工さん
6位
お医者さん
7位
食べ物屋さん
8位
学者・博士
9位
宇宙飛行士・消防士・救急隊

女の子

1位
食べ物屋さん
2位
保育園・幼稚園の先生
3位
看護師さん
4位
看護師さん
5位
学校の先生(習い事の先生)
6位
歌手・タレント・芸人
7位
飼育係・ペット屋さん・調教師
8位
デザイナー
9位
お店屋さん
10位
ピアノ・エレクトーンの先生・ピアニスト

「第27回『大人になったらなりたいもの』アンケート調査」2015年(第一生命保険)より





現実の社会とお子さまの職業観

しかし、このアンケート調査に答えたお子さまたちがやがて社会に出たとき、これらの職業につく可能性はどれくらいあるでしょうか。

厚生労働省の「労働力調査」によると、現在の日本で何らかの職業についている人の80%以上は、被雇用者、つまり会社や役所などに勤めて給料をもらう働き方をしているといいます。しかしながら、ランキングの中でそれに該当する職業は限られています。

お子さまたちがもっている職業観と現実の世界には大きな隔たりがあるようです。

そのように考えると、今後はお子さまたちがもつ職業への夢やあこがれを大切にしながらも、現実的な目標をもつことができるようにしていくことが必要だといえるでしょう。 

たとえば、前述の調査で、「金融機関で働きたい」という答えは、男女とも10位までに入っていません。これは、金融機関のイメージが、「お金を預かってくれるところ」といったものにとどまっており、金融活動によって経済の土台を支えている重要な仕事だということを知らないから――なのではないでしょうか。

2015年、英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が、「今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高い」という研究結果を発表し、話題となりました。ITの発達などにより、さらに大きく社会が変化するだろう......というわけです。日本でもそれに近いことが起こる可能性は大いにあります。

これほど変化の激しい時代だからこそ、職業や仕事について、単なる夢やあこがれではなく、正しい知識をもつことが大切なのではないでしょうか。





注目して欲しいのは、「消える職業」ではなく変化の激しさ

オズボーン准教授の論文は「多くの仕事が消えてしまう」と、センセーショナルに取り上げられました。しかし、社会の変化で仕事が消えたり、新しく生まれたりといったことは、ずっと以前から続いてきたことです。

たとえば、国勢調査によると日本のIT技術者は、1985年には約32万人でしたが、2010年には約90万人と約3倍にも増えています。

さらに興味深いのは、経済産業省では「専門職としてのIT技術者以外に、他の仕事を担当している人が、その仕事の一環としてIT技術者と同様の仕事をしているケースも考えられる」とみていることです。そう考えると現実のIT技術者の数は、さらに増加しているかもしれません。

新しい仕事が生まれ、大きくなっていく変化と同時に、従来から続いている職業でも、その中身は変化し続けています。しかも、コンピュータ技術の急速な発展によって、その変化のスピードも日増しに早くなっています。

こんな時代だからこそ、さまざまな職業について正しい知識をもつことが大切なのです。オズボーン准教授が伝えたかったことも、そこにあるのではないでしょうか。





職業を、「点」ではなく、立体的に考えてみてください

「何になりたいか」ではなく「何をしたいか」を考えてみては

では、お子さまたちの夢やあこがれと、実際の社会を結びつけるには、どうしたらよいでしょうか。

まず、「何になりたい」ということだけではなく、「どんなことがしたいのか」ということを考えます。

例えば「看護師になりたい」というのであれば、「看護師になって何がしたいのか」を考えるのです。もし、「人々の健康を維持したい」というのであれば、看護師だけでなく、医師や薬剤師も選択肢になるでしょう。製薬会社や、医療機器メーカーに勤めるという道もあります。厚生行政に携わる公務員も、私たちの健康を守ってくれています。

あるいは、「いろいろな人のお世話をしたいから看護師になりたい」というのであれば、保育園や幼稚園の先生、介護士などはもちろん、警察官やカウンセラーなども考えられます。

このように、「どんなことがしたいのか」を考えることによって、将来の可能性がぐんと広がり、現実性が高まってくるのです。



日常の会話が将来の選択肢を広げる

お子さまがこういった考えをもてるようになるために必要なのは、親子の対話です。

「『何になりたい』ではなく『どんなことがしたい』」を考えるといっても、お子さまだけでは難しいでしょう。

日ごろから将来についてどんなことを考えているのかを知っていれば、「健康を維持する仕事がしたいって言ってたけど、この仕事も関係しているんじゃない?」といった会話が、自然と生まれてくるはず。そういった何気ない会話の積み重ねの中で、将来の自分の姿を具体的に描き始めることができるようになります。



職業を「点」でとらえると・「何をしたいか」を考えると

次の図のように、職業を「点」でとらえるのではなく「何をしたいのか」を考えると、職業を立体的にとらえることができ、可能性や選択肢が広がります。

職業を「点」でとらえると・「何をしたいか」を考えると



お子さまの可能性を信じて応援してあげてください

「夢をかなえたい」という願いを大切に

将来のことを話すときには、お子さまのもつ夢やあこがれを見守っていただきたいと思います。 

将来のことを考えることは、中学、高校の進路を検討するうえでの判断材料とするほか、将来の目標をもたせ、現在の学習や生活に対する動機づけをするために大切なことでもあります。

夢やあこがれを認めてあげることはお子さまの自信につながります。

時間がたてば現実が見えてきて、お子さま自身で方向の修正をすることもあります。あるいは、奮起してがんばり、夢を実現させてしまうこともあります。

ぜひお子さまの可能性を信じ、夢に向かって応援してあげてください。それがやる気につながっていくのです。



夢に向かって応援してあげる姿勢で話を聞くことが大切

お子さまの可能性を信じ夢に向かって応援してあげる姿勢で話を聞くことが大切!


口にした夢を簡単に否定されてしまうと、がっかりして、やる気を失ってしまいます。

お子さまの可能性を信じ夢に向かって応援してあげる姿勢で話を聞くことが大切です。





まとめ

将来について「何になりたいか」ではなく「どんなことをしたいか」を考えさせてあげましょう。

日常の会話で、職業を立体的にとらえさせてあげましょう。

夢をかなえたいという思いがいまの学習や生活への意欲を生みます。

夢をかなえたいという思いがいまの学習や生活への意欲を生みます。

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