家にパソコンやWi-Fiがなくても使える おすすめ格安プリンタ2機種

※この記事は、2017年2月末時点の情報をもとに執筆しています。


家にパソコンやWi-Fiがなくても使える おすすめ格安プリンタ2機種

この記事の目次

プリンタを買おうか迷っている方へ

パソコンやWi-Fiがなくてもプリンタは使える

おすすめプリンタ 2機種

インク代はどのぐらいかかる?

ちびむすドリルを利用するコストってどのぐらい?

スマホで印刷は難しくない

紙のプリントで勉強するメリット

まとめ


プリンタを買おうか迷っている方へ

こんにちは、ちびむすドリル運営代表の内田美花です。

この記事では、おうちにプリンタが無く、パソコンやWi-Fi環境もお持ちでない方へ、スマホかタブレットがあれば使えるリーズナブルな価格のプリンタ機種をご紹介したいと思います。

プリンタを買おうか迷っている方の中で、特にこだわりはないけれど売られている機種が多くて何を買えばいいのか分からない方は、よろしければ参考にしてください。




パソコンやWi-Fiがなくてもプリンタは使える

ちびむすドリルをはじめとし、インターネット上には無料で利用できる知育学習教材プリントの配布サイトがたくさんあります。

そうしたサイトを活用するには、プリンタがあった方がやはり便利です。

プリンタには高価なイメージがあったり、また自宅にパソコンやWi-Fi環境がないと使えないイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。

最近は、スマホ(タブレット)さえあれば使える、かんたん操作でお手頃価格(1万円程度まで)のプリンタが各社からたくさん販売されています。

「ちびむすドリルを使いたいけど、プリンタがないから使えない」
「家にパソコンやWi-Fiがないから、プリンタだけを買っても使えない」
「プリンタは何万円もして高そう」

そう思っている方に、安価で機能も十分なおすすめのプリンタ機種をご紹介いたします。




おすすめプリンタ 2機種

昨今はプリンタの価格も安くなってきて、実売価格1万円程度でも多くの機種が選べるようになってきました。

選択肢が多いのは有り難いことですが、機械の苦手な方はどんな基準で買う機種を選べばいいのか分からず、かえって難しく感じてしまうこともありそうです。

そこで、ちびむすドリルでは、選ぶ基準を以下の3つとしたうえで、おすすめのプリンタ機種を2台にしぼりました。


プリンタを選んだ基準 3つ

(1)プリンタ本体の価格は1万円程度まで
(2)スマホ(またはタブレット)とプリンタだけあれば、印刷できる機種
(3)画質に大きなこだわりがない(一般的なカラーの文書や年賀状が印刷できれば可・高画質な写真印刷などは求めない)


おすすめプリンタ 2機種

(1)Canon プリンター インクジェット複合機 PIXUS MG3630 (参考価格 6,970円 / Amazon)


(2)EPSON プリンター インクジェット複合機 カラリオ EP-709A 6色高画質 (参考価格10,603円 / Amazon)


おすすめプリンタの説明

(2)の「EPSONプリンター カラリオ EP-709A(以下、EPSON EP-709A)」は、2016年9月に発売された新しい機種で、(1)の「Canonプリンター PIXUS MG3630(以下、Canon MG3630)」は、それよりちょうど1年前に発売された機種です。

どちらもスキャナ・コピー機能付きで、専用アプリ(無料)を利用することにより、Wi-Fi環境がなくてもスマホやタブレットとプリンタだけで直接プリントすることができます。

当然どちらもカラー印刷できますから、ちびむすドリルのカラー印刷はもちろん、年賀状なども印刷できます。

EPSON EP-709Aは、Canon MG3630に比べて価格が高いですが、インクはキャノンが4色に対して6色となり、より高い印刷品質を実現しています。また、液晶モニターも付いて操作がしやすくなっています。

この2台をさらに比較すると、Canon MG3630は、何と言っても価格が安い。この価格でスマホとプリンタだけで印刷できる現行機種は他にありません(2017年3月1日現在)。

また、EPSON EP-709Aは、Canon MG3630に対抗する機種ということで、ほぼ同等に機能を持つ機種を選びましたが、 結果的に、印刷品質が若干高くそのぶん価格も高い機種となりました。

率直に言って、この2台のどちらか1台だけをおすすめするとすれば、Canon MG3630になるのではないかと思います。 この価格でスキャナやコピー機能があって、スマホとダイレクト接続の機種は他にありません。

エプソンの商品では、EPSON EP-790Aより下位の機種でスマホとダイレクト接続の機能があるものは、 コピーやスキャナの機能がなく、それでも価格は8,000円程度しますから、 少なくとも低価格プリンタでは、キャノン商品の方が優位であると言えるかと思います。




インク代はどのぐらいかかる? - 互換インクは純正インクの半額以下

さて、プリンタ本体は安価に購入できるとしても、使用するうえでは印刷コストも気になるところです。

おすすめの2機種で写真用紙(L版)の印刷コスト(純正インク)を調べると、
EPSON EP-709A: 26.5円
Canon MG3630: 28.3円
となっています(メーカーサイトより)。

ちびむすドリルなど教材プリントを印刷する場合は、A4普通紙(カラー文書)に印刷することが多いと思いますが、その印刷コスト(純正インク)は、
Canon MG3630: 12.4円
と記載されています。
EPSON EP-709Aは記載がありませんでしたが、写真用紙のコスト比から考えると恐らくA4紙でも、この2機種の印刷コストに大差はないと想像します。

上記の印刷コストは、いずれも純正インクを使用した場合ですが、互換インクを使用することでよりコストを削減することができます

互換インクというのはプリンターメーカーの純正品ではなく、他の事務用品メーカーやインク製造メーカーなどから販売されているインクで、純正品より安く手に入ります。 純正インクと比べて半分以下の価格で売られていますから、互換インクを使えば印刷コストも半分以下(A4普通紙1枚あたり6~7円以下)になると考えられます。

ただし、互換インクは様々なメーカーから販売されていますし、プリンタメーカーでは保証対象外とされていますから、ご利用は自己責任ということになります。

(ちなみに、私はこれまで15年以上、家庭でも職場でも互換インクを使用してきており、使用頻度も一般家庭と比較してかなり高い方だと思いますが、今まで特に不具合が出たことはありません)




ちびむすドリルを利用するコストは、互換インクを使えば1枚あたりおよそ7~8円位

以上のことから、ちびむすドリルにアクセスして、ご家庭のプリンタで、互換インクを使用して印刷するコストは、A4用紙1枚あたりおよそ7~8円位ではないかと思われます。(コピー用紙1枚1円、インク代1枚あたり6~7円で試算。プリンタ価格含まず)

ちびむすドリルをはじめ、ネットからダウンロードできるフリー学習プリントは、必要な分だけ印刷できるのが効率的。市販のドリルのように、買ってはみたけれど子供が途中で飽きたり、必要ないページも含まれている、なんてことはありません。

書店へ行く手間も省けますし、忙しいお母さんには便利なのではないでしょうか。




スマホで印刷は難しくない

最近はご家庭にパソコンを持たず、スマホやタブレットで情報収集をされている方も多いと思います。

そんなスマホ派・タブレット派の方でも、プリンタさえあれば(パソコンやWi-Fi環境がなくても)教材を印刷できます。ちびむすドリルをはじめ様々な学習プリントサイトをより活用できるでしょう。

初めてスマホでプリンタを使うときの手順は簡単。
1、専用アプリをダウンロードする
2、スマホとプリンタの接続設定をする
3、プリントする
これだけです。

キャノンもエプソンもウェブページに分かりやすい説明を掲載しているので、どなたでも設定できると思います。

キャノン説明ページ
//cweb.canon.jp/pixus/special/room/smartphone/guide/download-j/

エプソン説明ページ
//www.epson.jp/products/colorio/smart/wifi/




紙のプリントで勉強するメリット

紙の教材を読んだり、紙に手書きしておこなう勉強は、タブレットやPCを使った勉強では得にくい優れた学習効果があることが、様々な研究で示されています。

「書く」という行為は、知識を記憶に深く焼き付ける効果があるのです。

また、紙に書かれた文字は一覧性に優れているため、分析的な読解が必要となるものは、紙で読む方が良いと言えます。

一方、タブレットやPCでは、紙よりも画像や動画を多用した学習をしやすいため、視覚的な内容を掴むときに向いています。

文字情報に比べ画像や動画は、短時間で大量の情報をインプットしやすいため、情報を得たうえで考える問題などの応用問題、総合問題で優れた結果を示すようです。

そのうえ、タブレットの学習は、紙での学習に比べて飽きにくく、「またやりたい」と子供に思わせることが、実験(※1)のアンケート結果で示されました。

まとめると、紙の学習は、決められた範囲の学習内容を知識として覚え、しっかり定着させたり、基本的な内容を理解したりする学習において優れていると言えそうです。

一方、タブレット学習は、多様な画像や動画を用いる学習や、自分の考えや判断を総合的に述べるような学習活動に向いており、また、継続的に学習したいと思わせる特性があるのでしょう。

こうしたことから、学習のツールとしての紙とタブレット、それぞれの良さを活かし、学習課題に応じたツールを適切に選択、併用することが、最も優れた学習効果を引き出すと言えるでしょう。




まとめ

私は以前から、「ちびむすドリルを使いたいけど家にプリンタがないから使えない」という方々の言葉を、TwitterなどSNSで何度も目にしてきました。お会いした方に直接そう言われたことも、一度や二度ではありません。

そのたびに少し残念な気持ちがしましたが、スマホがあればネットにつながる現代では、家にパソコンやプリンタを持たない方が増えてきたのは自然な流れです。必ずしもプリンタを買った方が良いとまでは、私も思いません。

ただ、あればやはり便利なことも多いです。たとえば私は個人的に、プリンタのコピー機能もよく使います。子供たちの学校のおたよりや、仕事で使う文書、役所へ提出する証明書などをよくコピーします。いちいちコンビニに走らなくて済むし便利です。


紙の使用においては、環境問題など配慮すべきことはあります。しかし、紙は一覧性や携帯性などに優れた大変便利なメディアであることは今も変わりなく、学習効果の高いツールであり、今後も教材に使われ続けていくと私は考えています。

この記事は、プリンタを買いたいけど何万円もするだろうと思って諦めていた方や、どんな機種を選べばいいのか分からなくて買うきっかけがつかめない方のヒントになればと思い書きました。

ご紹介した2機種は、あくまで私個人の考えた選択肢ですが、迷っている方のご参考になれば嬉しいです。


(内田美花 2017年3月1日)


参考文献(紙のプリントで勉強するメリット)

※1 論文「学習教材のデバイスとしてのiPad・紙・PCの特性比較」(東京工業大学名誉教授の赤堀侃司氏ほか)
//ci.nii.ac.jp/naid/110009432642

論文「The Pen Is Mightier Than the Keyboard: Advantages of Longhand Over Laptop Note Taking」
https://sites.udel.edu/victorp/files/2010/11/Psychological-Science-2014-Mueller-0956797614524581-1u0h0yu.pdf

論文「紙ノートとタブレット端末の使用が学習時の認知負荷に及ぼす影響―脳波を用いた検討―」(広島大学大学院総合科学研究科ほか)
//www.kokuyo-st.co.jp/info/pdf/20150826_papernotebook_vs_tablet.pdf

記事「あなどれない「手書き」の学習効果」(ウォール・ストリート・ジャーナル)
//jp.wsj.com/articles/SB12748367622113273976104581644331252188072