栄光ゼミナールの塾生が毎日取り組んでいる問題の中から定番の問題を集めて大公開! 小学生算数、理科、社会、中学受験の練習問題プリントを無料ダウンロード・印刷できます。

教育情報<7月>「学び」の意欲を高める 3つのポイント(対象:小学4年生)

栄光ゼミナール 12月理科実験教室「光の三原色LEDをあやつろう」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

教育情報 自己肯定感と知的好奇心の観点から見る「学び」の意欲を高める 3つのポイント(対象:小学4年生)

学習がいよいよ本格化する小4後期は、教科ごとの「得意」「不得意」がはっきりしはじめる時期です。

しかし、これまでの学習内容で、「わからないから苦手、できないから苦手」というほど難しいものはほとんどありません。実際には、「興味をもてない」ことを苦手と表現しているケースが多いのです。

ではどうすれば、お子さまの興味をひろげることができるのかを考えてみます。



「学び」の意欲を高めるには(「自己肯定感」編)

子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題

下の調査は、お子さまの体験活動と自己肯定感との関係について調べたものです。自己肯定感には、「学校の友だちが多い方だ」「自分には、自分らしさがある」「勉強は得意な方だ」などの要素が含まれています。自己肯定感が高いほど、「勉強が得意」という気持ちが強い傾向にあるということが言えます。

自然体験と自己肯定感の関係「青少年の体験活動等に関する実態調査」 国立青少年教育振興機構(平成26年度)より

生活体験と自己肯定感の関係「青少年の体験活動等に関する実態調査」 国立青少年教育振興機構(平成26年度)より

お手伝いと自己肯定感の関係「青少年の体験活動等に関する実態調査」 国立青少年教育振興機構(平成26年度)より

「青少年の体験活動等に関する実態調査」 国立青少年教育振興機構(平成26年度)





調査では体験活動を、「海や川で泳いだこと」「夜空いっぱいに輝く星をゆっくり見たこと」「野鳥を見たり、鳴く 声を聞いたりしたこと」「チョウやトンボ、バッタなどの昆虫をつかまえたこと」などの「自然体験」と、「タオルやぞうきんを絞ったこと」「ナイフや包丁で果物の皮をむいたり、野菜を切ったりしたこと」「小さい子どもを背負ったり、遊んであげたりしたこと」といった「生活体験」、「買い物のお手伝いをすること」「食器をそろえたり、片付けたりすること」「家の中のお掃除や整頓を手伝うこと」といった「お手伝い」とに分けています。

これらの体験活動と自己肯定感との関係を調べると、いずれも体験活動が多いほど、自己肯定感も強いことがわかったのです。



さまざな体験を重ねることで自信をもつことができる

学習について「得意」「不得意」という表し方をしますが、言い方を変えれば自信があるかないかということです。学習に関する努力を積み上げることで自信をもち、「得意だ」という意識をもてるようになることはもちろん大切ですが、学習以外の「体験」も、学習への自信につながっていることを理解しておくことが大切です。

ではなぜ、「体験」が学習に関する自信につながるのでしょう。

お子さまはさまざまな面で自信や不安をもっていますが、それぞれが独立しているわけではありません。

さまざまな体験を通し「自分はいろんなことができるんだ」「多少大変なことや、うまくいかないことがあっても、がんばれば克服することができるんだ」という自信を感じることができたお子さまは、学習の面で壁にぶつかったとしても「がんばれば乗り越えられるはず」という気持ちをもつことができるでしょう。そして実際にそれを成し遂げるはずです。



「苦手意識」とは自信がもてないこと

例えば「算数が苦手」といった気持ちの裏側には、「どうせ私にはわからないから」「また間違ってしまうだろうから」といった思いがあるものです。

しかし、小学校4年生の学習内容で、そこまで複雑なもの、難解なものは出てきません。どんなお子さまでも、あわてずに取り組めば必ず理解できるものばかりです。

それなのに苦手意識が芽生えてしまうのは、「どうせわからない、間違ってしまう」というネガティブな気持ちが前面に出てしまうからです。

「たとえ最初はわからなくても、落ち着いて取り組めばちゃんとわかるようになる」と考えることができるためには、自分に対する自信、自己肯定感が必要です。

さまざまな体験を通して自己肯定感を高めることが、学習への自信にもつながっているのは、こういうわけなのです。





3つのポイント

1.お子さまの自己肯定感は、自然体験、社会体験、お手伝いなど、さまざまな体験を重ねることによって高まります。

2.自己肯定感の高まりは、自信につながります。

3.自信をもって学習に取り組むことが、興味を広げ、意欲を高めます。

3つのポイント





「学び」の意欲を高めるには(「知的好奇心」編)

「苦手」と言っていても、「できない」「わからない」ではないのでは?

「嫌い・興味がない」が苦手意識にすり替わる

お子さまの学習に対する苦手意識に結びついているものがもうひとつあります。「好き」「嫌い」という感情です。

例えば「算数が苦手だ」という理由を聞くと、「算数に興味がもてないから」「算数をやろうとすると、なんとなく嫌な気持ちになるから」というお子さまがいます。算数が「できない」のではなく、「嫌い」だから「苦手」と感じてしまうのです。

下のグラフは、各学年の小学生に各教科が好きかどうかを調べた結果のうち、「とても好き」と「まあ好き」と答えたお子さまの割合をまとめたものです。ほとんどの科目で、学年が上がるにしたがって「好き」と答える割合が減っていることがわかります。

国語「とても好き」+「まあ好き」の割合「小学生の計算力に関する実態調査」 ベネッセ教育総合研究所(2007年)より

算数「とても好き」+「まあ好き」の割合「小学生の計算力に関する実態調査」 ベネッセ教育総合研究所(2007年)より

社会「とても好き」+「まあ好き」の割合「小学生の計算力に関する実態調査」 ベネッセ教育総合研究所(2007年)より

理科「とても好き」+「まあ好き」の割合「小学生の計算力に関する実態調査」 ベネッセ教育総合研究所(2007年)より

「小学生の計算力に関する実態調査」 ベネッセ教育総合研究所(2007年)





学年が上がるにつれて学習内容が難しくなりますから、ある意味当然の結果のように見えるかもしれません。

しかし、学習というものは本来、知的好奇心を刺激するものであり、内容が高度になったからといって、面白くなくなるものではありません。むしろ、知る喜びが徐々に大きくなってもいいはずです。このような結果になってしまう理由のひとつとして、お子さまの中に「知ることの喜び」が十分に醸成されていないことが考えられます。

知ることの喜びは、お子さま本人がそれを体験することの積み重ねでしか育ちません。新しい物事に出合って驚いたり、気づきを得たりすることで育っていくのです。





知的好奇心を刺激してあげることが、学習意欲の向上につながります

博物館・科学館などで「知ることの喜び」を感じさせる

もうひとつ注目していただきたいのが、教科の学習内容と実体験との結びつきです。

学年が進むと、学習内容が概念化する傾向があります。もちろん小学校の学習内容ですから、そのほとんどが実際の生活や身の回りの事象と関連しているのですが、それが見えにくくなってしまうのです。このことが、学習内容に興味をもちにくい原因のひとつとなっているのです。

そこでおすすめしたいのが、博物館、科学館といった施設の利用です。これらの施設では、お子さまたちの興味をひきやすいよう、展示に様々な工夫がなされています。それと同時に、詳しい説明も添えられていますし、求めれば係の方にさらに詳しい解説をお願いしたり、質問したりすることもできるので、お子さまの興味・関心の幅を広げ、知ることの喜びを感じさせてあげることができます。

しかもこれらの施設は、インターネットでパソコンのモニターに表示される画像にくらべて、圧倒的なリアリティをもって、お子さまに迫ります。インパクトの大きさが違うのです。

よく工夫された展示は、大人にとっても興味深いことでしょう。そういったものを見つけたら、その気持ちを保護者の方も素直に出していただきたいと思います。「知ることは楽しい」ということが、さらにお子さまに伝わることでしょう。



自分なりにアウトプットすることで体験が自分のものになる

ここで注意していただきたいのは、博物館や科学館を訪れたときに、「おもしろかった、楽しかった」で終わらせないことです。「知ることの喜び」を感じることができても、それに対して自分なりの考えをもつことにつながらないからです。

博物館や科学館で「インプット」があったら、必ず「アウトプット」をする習慣をつけてください。

たとえば、簡単な訪問記録を書くといったことでもいいでしょう。兄弟や友人に、その施設で自分が興味をもったことを伝えるのでもいいでしょう。

見てきたものと関係している本を書店や図書館で探してみるというのも、形は違いますがアウトプットのひとつと言うことができるかもしれません。

何らかのアウトプットを行うことで、体験が自分のものとなり、知的好奇心をさらに高めることにつながり、さらには、学習へのモチベーションを高め、「苦手」意識をもたずに学習にとりくむことにつながるのです。





3つのポイント

「できないから苦手」なのではなく、「興味をもてない」を「苦手」と表現しているのかも。

「知ることの喜び」を感じることができれば、「学び」への意欲も高まります。

「見た」「聞いた」で終わらず、自分なりに「アウトプット」することで、知的好奇心を高めることにつながります。

3つのポイント





栄光ゼミナール 理科実験教室(無料)・Z会 TOY プレゼントキャンペーン

栄光ゼミナールのイベント「理科実験教室」(無料)と、Z会おすすめの考える力を養うトイ プレゼントキャンペーンのお知らせです。

栄光ゼミナール 12月理科実験教室「光の三原色LEDをあやつろう」
Z会TOYプレゼントキャンペーン

同じカテゴリの学習プリント